ゲームセンターの仕様決めに行ってきました

2019年12月8日徳島ゲーセンリバース開業記

我を過ぎんとする者は、

 

一切の望みを捨てよ。

考える人で知られる、ロダンの地獄の門に刻まれた碑文の一文ですよね。

 

ゲームセンターといえば、入口はガラス戸。自動ドアというイメージですが、ガラス戸にすると防音、遮熱といった部分で弱くなり、自動ドアにすると、費用がウン倍にも跳ね上がる。これはちょっと選べないよね、ということで、シンプルな金属系ドアにしようと心に決めていたんです。

 

同様に店舗内部もアッサリしたシンプルなもの。白を基調にして、ハイスコアだポスターだで飾るだけの素っ気ないくらいでちょうどよく、あまり凝った材料を使わないで安くあげようと。

 

でも、実際に決めるとなると、あっちがいいのでは? こっちも悪くないとイメージを膨らませる提案がありまして、そのうえ「料金? 変わんないよ。同じグレードだもん」という一言と、「お店っぽい、一目見てわかるようなのでちょうどいいのでは」というアドバイスから、だったら振り切ってしまおうと決意。シンプルな仕様から大転換して、思いっきり「イカれ」た「ファンキー」なものにすることにしました。

 

 

店舗側ドアがこちら。

通称、地獄の門です。

対戦ゲームで身を焦がし、終わりのない戦いに挑むプレイヤーへの提言。

「まだ引き返せますよ」

という提言で、ドアの脇にでも冒頭の碑文を貼っておこうかと。まあ、ここまできて引き返す人もいないでしょう。営業中はこの真っ赤なドアが見え、営業していないときにはシャッターを下ろして置く予定です。なかで清掃や修繕作業をしているかもしれませんが。

 

ま、そんな洒落は置いといて、店内の床材も金属製の足場床のようなものに決めました。

確か、サンゲツのチェッカープレートという商品名です。こんなよくわからない模様の滑り止めつきの金属床、工場にあったりしますよね。ゲーセンリバース(仮)のイメージは、「廃工場を居抜きしたゲーセン」という、新築にあるまじきものなので、これはこれでピッタリなものになったと思います。ちょっと特殊すぎてはじめはなかなか受け入れられないかもしれませんが……。

 

さらに屋根の色はこちら。

完全にトんでます。

ロクショウつまりは「緑青」で、仏像の錆の色です。

鎌倉の大仏など、銅のサビの色ですね。ブルーグリーン。

私は怖くてとてもお客様に勧められません……。

が、これくらいファンキーにいっておこうということになりました。

アーリーアメリカン、1930年ごろに建てられたアメリカのトタン屋根のガレージ。あんな感じでいきたいわけです。なので、当時のトタンがそのまま残っているようなカラーリングでいってやろうと。そちらのほうがお客さんには親切なんじゃないかということで、これに決定です。とはいえ、角度的にほとんど見えないんですけども。

 

そんなわけで様々な仕様を30分ほどで決めることができました。

普通これだけの仕様を決めるとなると、十数時間かかったり、家族によっては大ゲンカしたり大変なんですよね。

まもる建設さんでは基本仕様を用意してくれていまして、イメージがわかない、こだわりはない! という方でも、そのなかから選べば、割と形になりやすいプランがあるので、壁紙、サッシの色、トイレや洗面の床といった色味といった膨大な種類の仕様決めで、何千という商品、カラーの組み合わせの前で茫然とすることもありません。もちろん、全部自分で決めたい! ということも可能だそうです。(完全にダイレクトなマーケティングです。お店のためにご協力感謝いたします)

 

私は仕様外の商品を海外などから持ち込んで……ということに何十万円とお金を出せない身分ですし、そんなお金があるなら1枚でも多くおもしろいゲーム基板を揃えたいので、(基本使用は住宅用なので店舗床を除いて)仕様内に納めました。

 

自分好みの家づくりも、ローストレスの家づくりも可能なようで、最近の家づくりは本当に便利に、高性能になったものだなあと感心しきりです。

 

さあ、あとは建築確認が降りて、図面が確定し、着工を待つだけ。

2020年1月着工、夏頃開業目指して爆進だ!!

2019年12月8日徳島ゲーセンリバース開業記

Posted by サトウ ユウト