業務用ネオジオMVSの4本挿しマザーMV4Fを修理する
業務用ネオジオ『MV4Fの暫定コンデンサリスト(?)』
MV4Fを修理するために事前にコンデンサを調べたんだけど、前の持ち主が全然違うものに交換していたせいで以下のリストの確認は取れず。リバースにはまだ1台稼働中だからそれをバラせば……かもだけど、元気に稼働中のものをむしり取るのもアレだから、仮のものとして見て欲しい。間違いがあれば教えてね!
MV4Fは4本挿しの小型タイプマザーのことらしいぞ。
【16Vのコンデンサ】
470μF x7
220μF x2
100μF x4
47μF x1
22μF x4
10μF x2
【25Vのコンデンサ】
4.7μF x8
【50Vのコンデンサ】
1μF x2
と思ってたんだけど、リバースにあったのはほぼ50Vだった。
つまり、質の悪いコンデンサを耐圧の高さで耐えてただけ。
元に戻す自信がなかったから同じ耐圧のものに交換したせいで、相当コスト高になっちまった。
コンデンサ全交換の図。MV4の故障は重篤なものは映像や起動の問題で、電源まわりの16V470μFとか、ICの故障。音がおかしくなる場合はヤマハのICの故障かコンデンサの抜けなのではないかと思われる! あとはスピーカーのスライダックスの故障かなぁ。このスライド式ボリューム、壊れたら面倒そうだもんね。
で、リバースにあったMV4Fのなかから出てきたのが画像の緑に金文字のコンデンサ。
緑に金文字って「サンヨー」が採用してた気がするけど、まったくの別物。どうやら台湾メーカー? らしい。
そしてこの台湾メーカーのコンデンサ、2000年ごろにPCに詳しい人たちを困らせた「いわくつき」なんだそうだ。
らしいとか、だそうだとかばかりで申し訳ない。オヤカタは全然この辺くわしくないんだ。
詳しくないけれど、このコンデンサは中に入っている電解液の質が悪く、
日本の製品を見よう見まねで調合したとかで1年で壊れるといわれていた。
特に昔のPCマニアたちは、このコンデンサがPCの電源に使われていたことで爆発などの目にあったようで、2000年ごろの緑のコンデンサは要注意といっていた。
まあ、オヤカタは自作PCなんてあんまやってないから聞き流していたけれど、まさかここにきてブチ当たるとは……。
秋葉原に住んでいた経験というか、知り合いを通じての知識も捨てたもんじゃないね。
見た目で爆発してるならすぐわかるけど、綺麗なまんまで壊れてるんだもん。
フツーなら気づかずに「ICやアンプ、回路が壊れたかな」と思っちゃうよね。
じゃあなんでこんなに質の悪いコンデンサでいままで保っていたかっていうと、前の持ち主が16Vの耐圧で十分なところ、50Vのものをくっつけていたからだ。
3倍もの圧力に耐えるものをつけていたから、ギリギリいままで保っていた……のかもしれない。
そのせいで上記のリストが本当かどうか確認できず、さらには50Vの同等品と交換させられて高コストになっちまったわけだけども……。
これで無事にコンデンサ交換は終了!!
Ci-enでご支援いただいたおかげでハンダゴテを複数用意して使い分けられるようになり、作業が格段に速くなりました。
みなさま、ありがとうございます!!
役に立ったなってかたは、Ci-enを通じて支援していただいてもいいのよ?
大したこと書いてないけどもな〜(笑)
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コメント一覧
1999年に台湾で大地震がありましたね。
コンデンサに限らず電源やマザーボードなどのPC関連や
アーケード部品の品質に影響があって気をつけろと当時知人から聞いたことがあります。