ゲーセンを5倍くらい楽しくするための方法論

2023年2月28日業務日誌業務日誌

名前がないものは認識されない

 

まあ、厳密には「されにくい」んだけどね。

突然なにをいいだしたんだって思われるだろうな。

でもまあ、聞いてくれ。

リバースに限ったことじゃないと思うけれど、

ゲーセンって常連が優遇される空気があって嫌だとか、

コミュニティがあって居心地が悪いとかいう人がいる。

でもさ、そこにいる人たちだって全員一斉にやってきて、

仲間になったわけじゃないはずだろう?

年齢も経歴もなにもかも違う連中が、時間をかけて友達どころか

家族みたいに一緒になってるわけだよ。

 

だから、後から入っていくのが嫌だというのはやっぱワガママだと思う。

冷たく突き放すようだけどね。

家族になるまでには、ある程度の時間と労力、そして

「方法論」っつーのがあるわけだ。

いわゆるテクニックだな。

 

知ってもらおうとしているか?

 

いつも思うことだけど、コミュニティというか、

友達をつくるのが下手なヤツってのはいくつか種類があって、

一番多いのは知ってもらう努力をしないヤツだな。

いわゆる陰キャでも友達がいるヤツはいるわけだよ。

会話が苦手ってのでもかまやしねえんだ。

オヤカタは会話が苦手なほうだし、人と付き合うの面倒だと思うタイプだ。

昔ながらの表現なら根暗だし、

ひとり静かに本でも読んでるのが性に合ってるけど、

それでもなんとかリバースやってるだろ?

なんでかっていうと、やっぱり知ってもらう努力をするからだよ。

まあ、目立つってのもあるけどさ。

 

冒頭に書いたように、名前のないものは認識されねえのよ。

お店の店員さん、名前を知らなければ覚えないだろ?

だから名札を下げてるよな。

まあ、最近のお店は偽名の名札らしいんだけどな。

それでも名前があるってのは強い。

寿司の仕切りに使われる緑色の草みたいなプラスチックはバランだし、

食パンの袋を留めてる水色のブツはバッグクロージャーだ。

名前があっても知られる努力をしなければこんなもんだけど、

名前がなければ「アレ」と呼ばれるのがせいぜいだ。

 

ゲーセンでもコミュニティでも、名前を呼ばれる機会を確保しなきゃダメさ。

名前がなければ認識されないんだよ。

だから、ゲーセンでコミュニティに入ったり、いちプレイヤーとして

みんなと同じように大切にされたいと思ったら、

やったことがないゲームだろうがなんだろうが、とにかく大会に出る。

そしてプレイヤーネームを決めて呼んでもらう。

10回くらい呼んで貰えば、たいていの人が勝手に覚えてくれるから。

30回大会に出たら、その時間帯の常連勢は全員覚えてくれるって。

そうなれば、よほど人間的に問題がない限りコミュニティに入れる。

 

オヤカタが知る限り、友達をつくるのが下手だとか、口下手だとか、

陰キャだコミュ障だ……という面々は、この手間を本当に惜しむ。

 

初対面でいきなり10年来の友人どころか、王様扱いされて当然、

みたいなムーブをカマすタイプか、

真逆で話しかけても無視とかね。

なのにSNSなどで冷遇されたとかいっちゃう。

キミも怒ってるんだろうけど、

いわれなくネットに晒されたら相手も怒ると思うぞ、それ。

 

キミが他人を警戒しているように、他人もキミを警戒してんだって。

なのに手間を惜しんで、いきなり王様扱いしろったってそれは無理だ。

自分が人様より打ち解けるのに時間がかかるタイプだと思うなら、

時間をかければいいじゃないか。

相手だって付き合ってくれるさ。誠心誠意であればね。

がんばってる人間を嘲笑うようなヤローとなんて友達になりたかないだろ?

だから時間をかけて、付き合ってくれる人に誠心誠意やりゃあいい。

 

ちなみにオヤカタはリバースをはじめる前からひとつやることを決めていて、

とにかく挨拶をすることにしている。

話しかけるなオーラを出したり、友人と連れ立ってオラついてるヤツを除けば、

基本的に来たときも、帰るときも声をかける。

「お疲れ様です」

これは相撲の世界の「お疲れ様でございます」を参考にした。

水商売だと「おはようございます」以外の挨拶がないように、

なにも考えず、いつでも通用する挨拶をひとつ決めておいたんだ。

 

だからリバースの常連勢は挨拶をする。

賢人会って呼ばれる超スーパーミラクル常連勢はほぼほぼ挨拶するはずだ。

こんなゲーセン珍しいぞ。

 

ふつうゲーセンで挨拶なんてしないよな。

よほどの顔馴染みでもなければさ。

でも、リバースでは挨拶をする。会釈くらいはされるはずだ。

だって、挨拶ってしたほうが気分がいい。

しても、されてもいい。

敵対するきもちがないこと、受け入れる準備があること、

受け入れて欲しいと思うこと……

人間が社会でやっていくうえで大切なことがこれだけで満たされる。

 

「お疲れ様です」

 

っていうだけで、リバース勢になれるわけだ。

こんなにローコストなテクニックはない。

使わない手はないよ。

 

挨拶を面倒くさがる人は、ほぼ確実に挨拶をしたときより多くの面倒ごとを抱えるし、

なんなら実利の面でも大損こいているとオヤカタは思う。

無言で入って、無言で帰る……

いつまで経っても友達はできないし、コミュニティの外。

そんな空間は居心地が悪いし、対戦して勝っても負けても気分が悪かろう。

 

それって、挨拶しなかったせいなんだよな。

挨拶ができない、きっかけがないなんて、

わざわざ大損したいですっていってるようなモンだよ。

 

カッコ悪いとかいって頑なに挨拶を否定する人がいるけど、

挨拶すらできねえで、つけられる「格好」があると思うなってんだ。

 

挨拶する相手がいないなら、まずはオヤカタに挨拶しよう。

オヤカタと喋ってたら常連勢もガードを下げてくれるはずだし、

そのうちオヤカタは常連との橋渡しもできるかもしれん。

 

なんにせよ無言はダメだね。

距離感を確かめつつ、まずは挨拶からだ。

そして大会に出て、名前を覚えてもらおう。

 

極めて簡単なはなしだ。

ゲーセンってのは家族を除けば最小単位の社会だぜ。

受け入れのハードルが一番低い部類の社会だよ。

ここで練習するつもりでさ、がんばってみなって。

 

「常連ばかり楽しそうでカスみてーな店だ!」

とか百ぺんいっても、自分の人生、明るくなんねーぞ?

つーわけで、挨拶と大会参加、よろしくな!!

 

ニャーン(センシティブな話題だったので