ゲーセンにゲームを入れてもらうということ

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自分の好きなゲームを入れてもらうということは

 

以前に、ゲーセンにゲームを稼働させてもらうための

ノウハウみたいなことを書いて、みんなに読んでもらったことがある。

https://yps.tokyo/archives/715 (ここに書いたんだ)

で、今回は「稼働させてもらえない理由」について書いてみたいと思うんだ。

アレを入れてくれ、コレを買ってくれ、各人にあると思う。

でも、大抵聞き入れなられないのは以前書いたとおりだ。

店員は「今日はいい天気ですね」といわれたくらいにしか思ってない。

 

で、どうして入れてくれないのかについて、案外知られてないから

嫌われる勇気をもって書いておくことにしたわけだ。

 

そのゲームを稼働させると稼働できないゲームが出てくる

 

このことを知らない、思いつかなかったって人もいるんじゃないかなぁ。

あるゲームを入れるということは、別のゲームを抜くということだ。

もちろん、機械的に接続できない、改造などで手間がかかってお金もかかる

という物理的問題で断ることもあるだろうけど、お店が一番気にするのは、

きっと「いま遊んでいる人たちを追い出すことになる」という懸念だ。

 

当たり前なんだけど、どんなに不人気でもそのゲームを遊んでいる人がいる。

いるから置いてあるんだと思う。で、新しいゲームを入れてくれということは、

その人たちを追い出せとまではいわないけれど、

それに準じたことをいってるって気に留めておかないといけないんだな。

 

お店にとって、前からいるお客さんと、○○があるなら行きますという

新規のお客さん。どちらをとるかという話だ。これは経済原則だけじゃない。

道義的な問題もあるよね。スジを通しているかってことだ。

昔から応援してくれている人を、そう易々と切っていいものか。難しいよね。

 

だから、新しいゲームを置いてくれ、ないゲームを買ってくれというには、

それ相応の説得材料がいるんだね。

 

新規稼働の説得材料ってなんだ

 

簡単なはなし、ちゃんと遊びに行きますという意思表示だと思う。

そのゲームがあるなら行きますという人は、実はお客さんのようでそうじゃない。

コンサル的には見込み客がどうたらこうたらいうべきなんだろうけどさ、

そんなんじゃない。だって、いまのゲームを遊んでくれている人こそ、

まごうことなきお客さんなんだから。まだきてない、きても間もない人は

お客さん、常連さんと同じように扱うわけにはいかないだろうと思う。

 

なので、置いてくれたら行きますではなくて、置いてなくてもせっせと通う。

置いてくれるまでそこにあるゲームをしつこく遊んで、

向こうが折れるのを待つ(折れないからって怒っちゃいけない)。

そういう姿勢も必要なんだと思う。

これが最大の交渉材料だね。

置いても遊ばない、誰もこないってなるとさ、それまであったゲームのプレイヤーを

追放したわけだから大損になっちゃうからね。腰が重いのは当然だよね。

 

ぶっちゃけてしまうと……

 

ぶっちゃけると、そのゲームが置いてない、環境がないっていうのは、

誰もやらないからなんだよね。

だからオヤカタは、環境がないところにスト2を持っていくとき、

誰も遊ばなくても店の利益になるように設置費を出すと

交渉したりしたわけだ。

 

キミが設置して欲しいゲームがあった場合、1日いくらという形で設置費を

出すかい? 出すなら置いてくれという権利はある。

ただし、そのゲームは入れ替え対象のゲームの倍くらい稼がないといけないね。

誰も遊ばないなら設置費が入れ替え対象のゲームの倍かかって当然だと思う。

 

ウチでそれをやるなら、対戦台なら日に1000円が2台ぶんの

2000円の設置費で、毎日20クレぶん無料とかそういう形になるかなぁ。

本当にこの仕組みでやるかはわかんないけどね。

それなら環境のないゲームタイトルを月単位で稼働させるってことも

できると思う。

 

ぶっちゃけ、これで大よろこびするのは、オヤカタみたいな

特殊な人間だけかもしれないけど、そのゲームが好きなら十分視野に入ると

思うけど、どうかな?

 

気軽に口にしがちなタイトル導入・入れ替えだけど、

なかなかに難しい経営判断があるのだ。

オヤカタみたいなワンマンオーナーでも悩むんだから、

現場の店員やバイトさんに決められないのは当然かもしれない。

 

まとめ

 

まとめると、

  • 常連になって信頼関係を築く(店やほかのプレイヤーとも)
  • 入れ替えることによるリスクよりメリットが上回るように提案する

ってことになるかな。

むずかしいかもしれないけれど、

どうしてもってときはこのあたりも知ったうえで交渉してみよう。

知らずに交渉するのとは雲泥の差だと思うからね。