徳島ゲーセンリバースここまでの歩み

2022年4月19日業務日誌業務日誌

目次

リバースは逆転・再生って意味を込めたんだ

 

最近メディアにお呼ばれすることが多くて恐縮です。

徳島ゲーセンリバース代表のオヤカタこと、サトウです。

 

……ダメだ。堅苦しいのは抜きにしよう!

楽しい場所には楽しいなりの語りかたってのがあるはずだ。

今回はあらためてリバースがどういう経緯でいまに至るかをまとめておこうと思ってね。

よくご新規さんがくるページになったから、

不真面目なオヤカタでもさすがにちゃんとする、

というわけだ。

 

もうリバースにきたことがある人や、ツイッターYouTubeの配信を見てくれている人、

支援サイト(Ci-en)で応援いただいているみなさんには耳にタコな話題だと思うけれど、

リバースは「やり直してみよう」やってのが根底にあるゲーセンだ。

それは、減ってしまったゲーセンを増やそうってだけじゃない。

オヤカタは数年間、病気でほぼ寝たきり、失明、全身麻痺と散々な目にあった。

でも、なんだかんだで生きている。

生きて、起きて、仕事ができるくらいにはなった。

まあ、万全ではないんだけど、下血をカマしながらでもできる仕事として、

デザイン業を本業としつつ、ゲーセンをはじめたんだ。

 

大腸に潰瘍があるのに徹夜で仕事して年中みんなを心配させてるんだけど、

どうして無茶をするのかっていうと、

一度失った命だと思ってるからなんだよね。

もう一度動けるだけであとの人生はオマケに思えちゃって。

生き延びたことがとてつもないラッキーなわけだ。

だとしたら、誰かに還元しないとバチが当たるよなって。

どんなに願ったって、今日を生きられない人がいるんだからさ。

生きてる人間が、世の中に還元するのがスジってもんだろうと。

 

湿っぽい導入になっちまったけど、本当に湿ってるのは地方だと思うんだ。

昔と違って、本当に余裕がなくなったよね。

遊びの種類は増えたけど、遊び場はなくなっちゃった。

子どもの遊び場も減ったが、我々中年となれば尚更だ。

そこでオヤカタも中年だし、こういう場所があったらいいなって

ものを作ることにした。

 

それが、捨てられてしまうようなゲーム機を救出して、

みんなで遊ぶゲームセンター「リバース」なんだ。

 

 

思い立ったら吉日。

まずは土地探し。同時に早速資金を捻出せねばならない。

あちこち頼み込んで、資金の目処をつけた。

こんな体だからね。住宅ローンとかは借りられないんだ。

難病患者にお金を貸してくれる銀行はないよ。

で、事業資金として借り受けた。

そのための隠蓑ってわけでもないけど、デザイン業の会社を持ちつつ、

ほかの会社の従業員もやりながら、ゲーセンのオヤジもやる。

借金が焦げ付いたときはタダ働きだ。命を担保にすると決めた。

 

で、お金に目処がついたら、次はモノだよね。つまり、土地だ。

土地は水物だけれど、土地探しはオヤカタが宅建士の資格を持っていたから、

割とスムーズにいった。

 

広告業などで地域の工務店さんと強力なつながりがあるのも大きかったね。

ちょっと蛇足だけど、土地の小ネタを薄めに書いておくから、

興味なければ読み飛ばしてね!

 

あ、もし家を建てるってときは、下手に不動産屋めぐりとか情報誌、

情報サイトを見るんじゃなくて、自社で設計ができる地域の工務店と

組んで探すといいよ。土地勘があるから日射の方向や通風といった

ハード面を考慮した設計とか、地元の人しかしらない土地の

販売情報なんかを持っていたりするからね。

「XXさんのお父さんの畑、代替わりするから売るんだって」

みたいなね。

不動産屋で広告されるのは「広告しないと売れない土地」だぜ。

実は相当な数、一般公開される前の土地が売買されてんだよね。

そういう情報は一見さんには不動産屋はあまり出さない。

直接取引されると大損だからだ。土地を探して、家が建てられるか

経費をかけて調べ、広告して、その保証のために代金をいただくのが

不動産屋さんだから、持ち主と直接取引されると厳しいんだ。

もちろん、直接取り引きしたら仲介料は不要だけど、

トラブルが起きたとき損害は丸かぶりだからね。

そのリスクを軽減する意味でも仲介料は払うが吉。

オヤカタは宅建士だけど、第三の不動産屋さんに

間に入ってもらって払ったもん。ケチる部分じゃないぜ。

一生に何度もない買い物だからさ〜。

で、建設会社は建物の契約をしてもらえれば、

割とよろこんで土地探しを代行してくれる。

土地の形は変えられないけど、設計は変えられるから、

その点でも建設会社と組んで動くのが正解だ。

間違ってもノープランで先に土地だけ買っちゃダメだぞ。

プロ……元プロからの本気のアドバイスだ!!

 

さて、元の話題に戻ろう。

那賀町や小松島、阿南のほかの地域、果ては県北のほうまで検討して、

阿南市那賀川町にすることにした。

理由は、「ゲーセンが建てられる法的に許された地域」で、「お安い」こと。

ただし、安いには理由がある。

リバースを見た人ならわかると思うけど、超へんぴなんだな。

でも、駐車場が必須の徳島にあっては、自分の資金で広い土地を確保できるのは

ここしかなかった。土地代に何千万円も出せないよ。

 

それで、2019年11月だったっけかな。

土地を契約したんだ。

 

土地を買ったら設計だ

 

 

 

設計は地域の工務店である「まもる建設」さんにお願いした。

施工も任せるつもりで、イメージを伝えた。

ゲーム筐体のサイズや電気関係のことなんて設計士さんがわかるわけがないから、

一通り自分でやるつもりだったんだけれど、ゲーム機は相当重たいし、

防音も十分にする必要があるだろうということ、

さらに重たいものを置いた上で地震に負けない頑丈さをということで、

プロの手直しが随所に入った。

 

これがなかったらいまのリバースはないと思う。

餅は餅屋だ。

目の付け所が違うよ。

 

あ、まもる建設さんの名誉のためにいっておくけれど、

民家風な外観なのは設計事務所の問題じゃなくて、

住宅街にあるのにビカビカ光るガラス張りの店内、

バリバリ音が漏れる施設にはしたくなかったから。

 

地域に愛される店、なんてそれらしい軽口は誰でも叩けるけれどさ、

愛される前に、迷惑をかけない店でありたかったからね。

 

 

電気の配線、電圧の問題、ゲーム筐体を移動させても電源がないとか

そんなトラブルが起きないように、徹底的に煮詰めていった。

画像は弱電図っていうプロのための図面だね。

 

いよいよ工事スタート! そしてコロナだってよ

 

 

 

草だらけだった土地を草刈りして、2019年年末に地面を露出、近隣の土地との

境界を分けて、整地しはじめた。着工の準備ができたのは2020年の2月ごろかな?

 

ま、みんな気づいてると思うんだけれど、ここでコロナが出はじめたんだよね。

といっても、なんか中国で変な病気が出てるよっていうくらいでさ。

着工しはじめてもまだ「さすがにここまでにはならんやろ」って感じで思ってたよね。

いま思えば見通しが甘かったのかもしれないけれど、

オヤカタに未来を見る能力はないもんだからさ。

そのまま建てちゃったんだよね。

結果的に建ててよかったと思ってるよ。

あと半年遅かったら、ビビりのオヤカタは

「ゲーセンやめよっかな」っていいはじめてただろうから。

夢や希望にあふれて、前しか見てないキラキラサクセスロードな人間じゃねえぞ。

メディアではそんなふうに書かれたりするけれど、

できることをできる範囲でやってるだけだ。

どこにでもいる、不健康な中年オヤジだぜ。

 

 

 

で、基礎工事がはじまった。

オヤカタは不動産業界にいたときに、建設作業の手伝いもしょっちゅうやっていたから、

懐かしいね。地面を掘って、砕石とコンクリートを敷いて、鉄筋入れて

型枠を置いてさ。そこにミキサーでコンクリートを打設。家の基礎にするわけだ。

炎天下でやれば絶望的な苦しみだし、雨が降りそうとなると現場監督と一緒に

オロオロするし、大変な仕事だよ。まったくね。

 

 

 

そうこうしているうちに基礎の型枠もはずれ、気がつけば

施工会社の管理票が置かれ、本当にゲーセンが建つんだなあと他人事のように思ったもんだ。

 

 

 

 

建前の様子をあげておこう。こんな感じで1日でおおまかな木組みが終わり、

大工さんたちに振る舞いをして完了だ。

10年ほど前にそんなことしてたっけ。役に立たない作業員で申し訳なかったなぁ。

当時は120kgくらいかな?

ああ、体重の話で。

最大で140kgあったオヤカタは、病気とそれに勝つための努力で、

1年ちょっとで58kgまで痩せてさ。いまでは面影ゼロだろうけれどもね。

58kg痩せたんじゃなくて、マイナス80kgの58kgになったんだよね。

笑い草だけどさ、120kgの体じゃあ鳶職や大工と一緒になって

建前の木組みの上は走れねえよな〜(笑)

 

 

外壁の前にシートが貼られて、店内には防音を兼ねた断熱材が入る。

通常の2〜3倍くらいの充填断熱材だ。隙間もないから音漏れも最小限で済む。

窓もドアも一級品で、防音・断熱はバッチリだ。

断熱性能が高すぎるせいで、冬場も筐体とゲーマーが集まると

冷房を入れなきゃいけないくらいでね。現代の建築技術って本当にすげえな!

 

 

 

そんなこんなで舗装まで飛んじゃうんだけれど、ここまで済んだら次にするのは

ゲーム筐体の確保。ゲーム筐体が確保できないことにはゲーセンはできないし、

ゲーセンを開くための風営法の図面をつくり、公安(地域の警察が窓口)の

担当部署さんに審査してもらう必要がある。

 

行政書士にお願いすると、数十万円かかるから、全部自分でやる。

図面も自分で書くし、法的書類も全部やる。

そのほうが勉強になるでしょ?

 

オヤカタの性格の悪いところで、全部仕組みが理解できないと

居心地悪くっていられねえんだな〜。

それで3日も4日も寝ずに仕事しちゃうんだけどね。

 

筐体?ゲーム基板?な〜んもわからん!!

 

 

画像はリバースを意気に感じてくださった方からの

筐体たち。ただし、全部の筐体が「故障」している。

これらをゲーセンで働いたことも、電気的知識も一切ないオヤカタが、

当てずっぽうな素人工作&世界中の英知をお借りして直していく。

 

 

画像が前後するけれど、2020年の開業前の状態。

不調のものはその場で直していく。

この筐体は1台100kg超。

持って運んだんだよ。14tのトラックから手で下ろしてな……。

 

 

当初は故障しているものもあったけれど、1年本気で取り組んだら、

割とどうにかなるようになってきた。

人間、気合も重要なんだね。根性論だけでもダメだろうけどさ〜。

 

 

 

そのままなら廃棄されるしかなかった筐体たち。

それらを生き返らせて、また働いてもらう。

地域の遊び場を作って、ちょっとでいいから潤いを与えたい。

 

上手くまとまらないけど、そんな思いではじめたゲーセンだ。

いまは慈善事業にも満たないんだけれど、

今後はまだまだデッカくなって修理工房としての1.5号店、

さらに2号店という形で拡張して、3号店で温浴施設つきゲーセン、

最終的には特別養護老人ホーム付きゲーセンを構えてそこに納まるのが夢だね(笑)

 

その過程でこの徳島の阿南、那賀川町にアソビのまちを作れればいいなとも思ってるんだ。

 

『「あ」から「ん」まであるいなか』

 

なんてキャッチフレーズまで作ってさ。

「遊びのまち阿南」ってのをつくっていこうぜ。

誰かパワーのある人、コネでお偉いさんに売り込んでくれよ。頼むぜ!!

 

というわけで、今後もまだまだおもしろいことを続けていく予定だ。

ツイッターYouTubeはぜひぜひフォローしてくれ!

いや、絶対フォローしてくれ!!

あと、いまは遊びに行けないけれど、

支援してもいいぜって慈愛の神かと見間違うようなあなた様は、

Ci-enっていうサイトものぞいてみて欲しい!

 

 

こんなゲーセンに関係ないグッズをSUZURIで売っていたりもする。

収益(1点500円くらい)はゲームの修繕費に充てられるよ。

 

【過去に製造したチャリティーグッズや公式グッズたち】

 

  

 

繰り返しになるけれど、リバースの最新情報はツイッターが確実!

配信などはYouTubeでやってるからね!

オヤカタは常時下血したりする虚弱人間だから、

緊急でおやすみなどもあるから、要チェックだ!!