シューティングゲーム大復活プロジェクト

2019年11月28日シューティング大復活, リバーサル業務日誌

シューティングゲーム大復活プロジェクト

なぜいま、シューティングかを語る前に

 

(厳しい話をします。読み飛ばしていただいたほうがいいかもしれません)

 

すべてのシューターに問いたいことがあります。

シューティングゲームが斜陽になっていることを、是とするのか。

みなさんがひとりひとり、答えを出してください。

世間のニーズが、風潮が、ゲームの進化で……

 

そんな話はしていません。

あなたがどう思うか、そしてどうしたいのか、さらにはどう行動するか。

これを問いたいのです。

 

私は、シューティングが斜陽でも、落日でも、オワコンでも、残したい。

ですから、ゲーセンを建てたうえに、まったく畑違いでも練習し、

その都度ボコボコにされる姿を人様にお見せしていこうと思っています。

それが私の覚悟です。

 

みなさんはどうでしょうか。

そこまでではない、ゲーセンからなくなってもいいし、

新作が出なくなってもいい。それもひとつの考えです。

それについては最大限尊重いたします。責められる筋合いなどありません。

でも、シューティングを残したい、お店で仲間と遊び、ハイスコアや

スピードアタック、特殊ルールで攻略する楽しさを味わいたい。

そんな人が10人、20人といて、プレイしていただくことで

稼働を維持できる状態までご支援いただければ、

全世界70億人が「シューティングなんて終わったジャンルだよ」

とそっぽを向いたとしても、残すことができるのです。

簡単なことではありませんが……。できるのです。

 

ですから、必要なのはあなたの思いです。世間一般の大人の理屈ではありません。

もしも私のお店にシューターが毎日何十人も集まる、なんてことになれば、

新作シューティングを購入したりもできるかもしれません。

たった1枚の基板でしょうが、新作をつくる会社さんにとっては、

希望の1枚になるかもしれません。

……とりあえずここではそう思うことにしましょう。

 

無理だ、終わった、どうせ、という言葉の代わりに、

ちょっとやってみるかと思っていただきたいのです。シューティング大復活のために。

そんな大人の「全力バカ」が、きっと若い世代の心を掴みます。

シューティング再興がなされるか、それとも好事家の間で脈々と受け継がれるか。

それでもいいじゃないですか。

大復活はならずとも、シューティング文化が消え去るよりずっといい。

錦鯉や盆栽みたいな趣味としてでも残ればいいのです。

 

「どうにかしたい」を口先だけに終わらせないために、私は動くことにしました。

ゲーセンを建てる時点で口先だけではないかな、とも思いますが、

実際まだまだ、それだけでは足りていないとも思います。

そんなわけで、シューティングを残すためのお手伝いをお願いしたく、

このたび筆をとりました。

若輩者のド素人に賛同いただけるかはわかりませんが、

ぜひ、ご協力、ご鞭撻いただければと存じます。

 

徳島ゲーセンリバース 代表 佐藤勇斗

 

 

なぜいま、シューティングか

 

シューティングゲーム、もう徳島県の阿南市以南では

稼働しているお店がないみたいなんですよね。

徳島に限らず全国的に環境がない。これでは出会うこともない。

出会わないので広がらないし、広がりのないものはやっぱり

インカムが見込めないので、置いても仕方ない。そう目されているジャンルです。

でもですね、現代のゲームというものは、シューティングからはじまったんです。

(PONとかそういう細かい事情は、はなしの流れ上置いといてですね)

インベーダーやゼビウスのように、多くの人にとってゲームの入口がシューティングだった。

 

ということは、ですよ。

いまからはじめても、とっつきやすいってことです。

もちろん、高難易度の弾幕シューティングとなってくると難しかろうと思いますし、

私自身、ゲームに詳しくないうえに、シューティングなど輪をかけてドヘタクソです。

それでも一歩ずつ歩めば、なんだかんだと3年、5年とやれそうなのがシューティングです。

 

格闘ゲームのように調整がなくって、自分で悩んだり試したりして

パターンを見つけて攻略していく過程は、一瞬で勝敗が決まる格ゲーと違って、

急かされることもなく、相手がいなくても大丈夫で、

なんというか、山登りに似てるな、と思うわけなんです。

一歩ずつ、自分で確かめて登る。誰にも急かされない、ライバルは自分。

はじめから自分との勝負だとわかっていれば、誰かに先を越されたから、

誰それのほうが上手いからと諦めることもなくて、のんびり楽しめる。

ハイスコアとかタイムアタックのようなものもありますが、

競い合いが肌にあわない、ちょっと格ゲー的な部分から離れたいと思ったときに

もってこいの遊びだと思うんです。

 

そんなわけで、「シューティング大復活」プロジェクトというものをやろうと。

単に置いておくだけ、あとは勝手に遊べ。

そんな従来のシューティングではなく、しっかり盛り上げて、

ちゃんとお店の維持に貢献できるようにしていって、

シューターが肩身の狭い思いや、いつ撤去されるかわからないという不安、

疑心暗鬼に苛まれることなく、安心してやり込める環境をつくる。

それがこのプロジェクトの目標です。

 

先述のとおり、初期のゲーム=シューティングでしたから、

これからの若い世代にもぜひ触ってもらいたいし、楽しめるジャンルです。

むしろ、若い世代のためにやっていきたいと考えているところでして、

年齢や腕前を問わず、誰もがシューティングを通じてプレイヤーの輪を、

地域の輪を広げていければと考えております。

 

対戦ゲームですと、どうしても「相手」や「敵」というものが先にきて、

心の底から対戦相手と仲良くできない、なんて人もおられるようですからね。

シューティングゲームはその点において、囲碁や将棋に近い。

それよりも、盆栽や彫刻、そば打ちに近いかもしれません。

長く遊べるいい趣味だと思います。

 

とはいえ、敵がいないわけではありません。最大の敵は老眼ですね。

これがなかなか、手強い相手で。

私のように片目失明状態や老眼で泣きを見るまえに、

一度シューティングに触れてみて欲しいところです。

 

シューティングゲーマーの輪が広がって、

チームのような機能が備わってきましたら、

「次にどのタイトルを稼働させようか会議」をひらいたり、

攻略チームを複数つくって対抗戦や分業してみたり、

シューターチームでどこかのお店に遠征してみたり。

いろんな楽しみかたを考えているところです。

 

やりたいことはたくさんある。でも、人と(先立つもの)、

そして「お店がまだない」という。

最後が最大の障壁ですね。もうすぐ地鎮祭ができるんですが……。

 

というわけで、徳島県南部にシューターの聖地というのもおこがましい、

小さな祠(ほこら)みたいな場所をこしらえますので、

どうぞいまから「リバースシューター部」に入るぞ!

というお近く、近県のかたは手を挙げていただければと存じます。

 

私と一緒にシューティング文化を残しましょう。

 

さて、怒首領蜂大復活が買えるようになるのはいつになることやら。

がんばりますヨ。