【はみだし質問コーナー】ガチプレイヤーが減って困っているについて

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目次

リバース(オヤカタ)は配信で質問に答えるコーナーをやってるぞ

 

そのなかで、これは文章に残したほうがいいかな? という質問や、

もっといろんな質問をみんなから寄越してもらうためにちょっとブログにも書いておこうと思う。

普段は配信を除けばCi-enの有料記事なんかにしか載せないんだけどね。

以下の文章を読まなくても全然OKだから、

オヤカタやリバースに関する質問があればコメント欄にでも書いていってくれ!

それじゃあ、物議をかもすだろうけどやっていこうか!!

 

最近の若いモンはだらしない……

【質問の要約】

本気でやっているゲーム(2000年ごろの格ゲー/オヤカタの配慮で伏せておく)があるのですが、最近の若者はすぐに諦めてしまうように思います。

覚える気がないし、少し負けるだけでやめてしまう。

ゲーマーのレベルが低すぎて新規の獲得が難しい。(自分達の眼鏡にかなうレベルに達さない)

攻略サイトや動画を見て猿真似みたいなのばかりで中級者を超えてこない。

(中略)

根性という言葉は嫌いだけれど、人間としてのレベルが低すぎる。

それでも自分達が彼らにあわせていかないといけないのでしょうか?

 

–実際の質問はもっともっと過激だったのでマイルドに要約してあります–

 

 

オヤカタの回答

 

決めつけはよくないけども、2000年代のゲームをやってるってことはオヤカタと同世代かさらに下だろう。

だから、オヤカタからすれば「最近の若いモンは」の範疇だ。

絵が綺麗なだけで、コクの部分が薄まった格ゲーをチャラチャラやりやがって……といわれてた世代かもしれん。

なにがいいたいかってーと、大前提として人間は歳をとると「最近の若いモンは」というようになるってこと。

 

ただ、オヤカタみたいにゲーセンをやってると、なかには若くして本当に根性のあるやつもいるってことに気づく。

質問者さんは本当に若い子と接してる? 先輩後輩よりも近い、敬語で話されるけど友達になれるくらいまで距離を近づけているだろうか? そうでもないなら、自分の都合のいい若者像を守るために、くだらねえ若いモンばかり遠巻きに眺めてるんじゃない? そりゃあ、つまんないわな。

 

そもそも、90年代前半だって根性があるヤツはごく少数だったよ。

2020年になって、ますます根性があるヤツしかゲームをしなくなっただけ。

裾野が狭まっただけじゃないか?

 

あと、キツいことをいうようだけれど、質問者さんは最近のゲームやってる?

オヤカタも人のことはいえないけれど、FPSだってエアコンバットだってスマホのソシャゲだってやってそれなりの順位になってやめた過去がある。もちろん当時上位ってだけで、いまや相手にもならないかもだけど、そのとき流行していたゲームの世界に飛び込んで、まったくのド素人、ド新人から上位になるまでがんばった。質問者さんはそんな「根性」があるだろうか? 自分の得意分野だけで物事を推し測ってないかな? 格ゲーでボッコボコにできる相手に、塊魂で手も足も出ず、2時間ボコられ続けるとかやれる?(笑)

 

若いモンは根性がないというけれど、根性がある人間は戦いの場を求めてよりよい戦場に行くよ。根性のない人間もだけどね。たとえば人の多いオンラインゲームとかさ。だって、華やかで楽しそうなんだもん。ゲーセンのゲームに限らずだけど古いゲームが好きってことは、そのゲームの絵柄や世界観がたまらなく好きで勝つこと自体に重きを置いてないとか、楽しみたいって人も多いと思うんだ。そんな人をつかまえて、血で血を洗うガチをやろうぜといってもはじまらないよ。楽しそうだと思って寄ってきた若いモンをいびり倒して追い出しちゃってんじゃないかね。だったら最近のゲームでいいや、とますますなるわけだ。今の若いモンはドット絵を受け付けないともいうしな。

 

そしてもっとキツいことをいうけれど、質問者さん自身は本当にガチなのかな? そこを考えてみて欲しい。最近の若いモンはということは、心のどこかに世間だの社会だのが悪いって人のせいにしている部分があるんじゃないかと思う。プロゲーマーが盛り上げないのが悪いだとか、上級者が初心者狩りするのが悪いとかね。自分で盛り上げる努力を「ガチ」でしているだろうか?

 

オヤカタは安易に「ガチ」なんて言葉は使えないと思っててさ。スト2の環境のために、格ゲーやシューティングの復興のためにゲーセンを建てても、まだまだガチには程遠いと思ってる。ここまでやって、そのうえであらゆるゲームでトップになって、完膚なきまで全員を叩きのめして更地にする! くらいの意気込みがないと「ガチ」じゃない。人生のすべてを賭けてないと「ガチ」なんていえないと思うんだ。

 

で、そんな「更地」にするガチなんてまっぴらゴメンだから、オヤカタは死ぬまでガチにはなれないし、そんな腕前もセンスもない。

(酷いはなしだけど、そんな狭量な考えで長年最上位に立ってる人間なんて見たことない……。Aというゲーム以外はクソだからやらないとかいってる人とかもそうかもなぁ)

 

「最近の若いモンは」と吐き捨てるのは決まって年長者だけど、年長者なら人生経験が長いんだから、彼らを教育することだってできるはずだ。教育なんておこがましいけれど、ゲーマーの在り方を示して憧れてもらうとかでもいいだろう。それができないってことは、結局のところ同レベルってはなしなんだよ。

 

キツいことをいっちゃったね。

あとはまあ、「勝つことで相手の人生を否定してやる」なんて考えはもう流行らんよ。そうやって戦争を起こしたら、勝ちかたなんていくらでもあるわけだ。盤外戦術で勝つ、とかね。90年代前半までは当たり前だったからなぁ。オヤカタは散々見聞きしてきたんだよ。落ちてる石で負けた相手の頭をぶん殴るとか過激なのを除いても、下手なヤツをボコるだけの自称ガチっていうのを。上手い人がきたら仲間と連コで乱入させないようにしたり、それでも臆せず入ってきたら捨てゲーして出ていったり、聞こえるように悪口をいったり、店に圧力(「あいつがくるなら俺たちもうこないけどいいんですか?」とか)をかけたり。

行住坐臥って言葉があるが、いつなんどきでも、誰の挑戦でも受ける。なんて姿勢でいないとガチとはいいがたい。しかし、そんな武人のような生き方をする人間は少ないし、そんな生き方ができたとしても、それこそ「若いモン」にとっては邪魔で仕方なかろう。ゲームを盛り上げたいのに、盛り下げちゃってると思うんだよ。だからオヤカタはユルめでいいと思ってる。

 

ま、ガチなんて言葉はおいそれと使うものじゃないよ。本当の本気、全力のガチなら、質問者さんは既に動いてないとおかしいんだから。こんなところに文句を書いてる暇なんざないはずだぜ?

 

オヤカタの考える理想のかたち

 

とはいえ、だ。

ちゃらんぽらんにゲームをやってりゃいいとも思わんのよね。

だから、いちからしっかり伝えていく。その考え方があう人だけがそのゲーム、そのゲーセンに残って、

あわない人は他のゲーセンに行く。それくらいの自由度があっていいと思う。

空手の道場みたいなもんだよね。流派ごとに考え方は違うだろう?

自分の理想の道場に通えばいいんだよ。

まあ、そのためには自分がゲーセン持ってないとダメだけどさ。

他人が経営している環境でマイルールを振りかざすのはご法度だ。

 

オヤカタは誰にも大きな怪我をさせず、自分の成長を実感できるものとして対戦ゲームがあると思うし、

ゲームよりゲームを通じてできた人のつながりこそ価値があると思ってる。

だから、この価値観に合致しない人、つまりは血で血を洗う戦争がやりたい人はノーセンキューだ。

 

じゃあ、仲良しクラブなのかといえばそうじゃない。

血に飢えた連中すら軽くあしらうようなプレイヤーを鈴生りに育成する虎の穴でありたいと思う。

人に優しくできるのは、相手に配慮するだけの余裕がある人だと思うからね。

強くなることと、人間的に優しいことは両立すると思ってる。

甘いかもしんねーが。

 

リバースは「相手の人生を否定したい」「絶対に負けたくない」なんて人にはあわないゲーセンかもな。

それでもオヤカタはオヤカタなりにゲームの裾野を広げたい。

その点においてはガチかもしれんな。

質問者さんもガチを標榜するなら、オヤカタ以上の本気を見せてくれ。

格ゲーの未来のために、ひとつたのむぜ!!